Windows 2000/XP SP2を使い続けるのは危険

 古いものを大事に使い続けるのは、PCの場合は美徳でもなんでもなく、むしろ自分が被害に遭うか、他人にも害を及ぼすことになりかねない、ということを示唆しているようだ。Windows 2000やXP/SP2はサポート終了となるので使っては危険とのことである。

Windows 2000/XP SP2を使い続けるのは危険、間もなくサポート期間終了(INTERNET Watch)

 さすがにWindows 98/MEは出た時代が違いすぎるのでともかくとして、Windows 2000 Serverはサーバーなのでまだ稼働しているところは結構ありそうだ。サーバーだけに簡単にアップグレードといかない面もある。XP/SP2あたりはXPがようやく安定していたバージョンだったので、そのまま動いているケースははるかに多いだろう。Vistaへ移行しなかったところでは、かなり延命しているはずである。現に自分のPCでも最近電源すら入れていないPCでXP/SP2のままになっているものは何台もある。


 SP3をインストールすればいいだけの話だろうが、一般的にはこれはそうスムースに進むものではない。組織にまとまって導入されているものではタイミング的には、年度の切れ目とかメンテ期間を取らなければ一斉にアップデートできるものではない。個人ユーザのように、さみだれ的にできることではないのである。これは官庁でIE6からIE8への移行を推奨したということも同様だが、個人が勝手にアップデートできることではないからである。XPの場合には、SP3にアップデートする前に、PCごとVistaにリプレースしたか、最近ではWindows 7に移行してしまったというケースが多いかもしれない。


 しかしそれでも安心はできない。自分のしばらく電源すら入れていないPCがXP/SP2のままであるように、多くはリース切れや使わなくなって放置されているPCが何らかの機会に復活することがありうるからである。自分の場合はWindowsの旧PCを復活させるとしたら、ほとんどの場合Linuxをインストールして使うのでWindowsのセキュリティは問題にならないが、職場環境などでは旧環境のままで使いたいという要望(安心感?)は案外にあるので、危険は残りそうではある。そういう場合、わざわざSP3をインストールしてからを徹底するのは、案外煩わしいものである。


 Vistaの不評がXPを延命させる結果となり、2014年まではサポートするはずだが、やはりそれ以前にセキュリティ全般を考えたシステム全体の移行を考えなければならないだろう。それはもはや単にWindowsのバージョンだけを上げればよいという発想のものではないだろう。