Firefox 4 のベータ1版が公開
Firefox 4.0 ベータ1がリリースされた。正式版の公開は11月になるそうだから、まだ変わる部分はあるかもしれないが、最近のHTML5への対応が最も大きな関心事である。
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HTML5への対応は、IE9など今後リリースされるブラウザはすべてが目指す機能である。すでにOpera 10.60は正式版でなっているが、早くもGoogleのビデオフォーマットのWebMに対応している。そしてH.264のサポートに当初から反対してきたMozillaが、WebMに賛成にしており、それをFirefoxに実装することを示したことになった。細かいインターフェースがどうこうというより、これが一番大きなことだろう。
Google Chromeは当然として、これでOpera、FirefoxとWebMが実装されるブラウザが揃うことになる。IE9さえ、オプションでインストール可能になりそうだ。H.264を標準にするのはSafariだけになるかもしれない。何やらFlashのサポート、非サポートと同じようになりそうである。
直接は関係がなさそうだが、IBMはFirefoxを社内と顧客に対して推奨ブラウザとしていくことを表明している。結果的にそれは動画ではWebMを支持することになる。少なくてもWindowsを使う環境や、ビジネスの場ではWebMが支持されることになりそうだ。一方でAppleはiPhoneやiPadで大きな流れを起こしつつある。その中ではH.264が標準のようになるのだろうか。
PC側からすれば、FirefoxとGoogle ChromeでのWeb環境が統一してくれるのはありがたい。これまではHTML+CSSのWebページのスタイルもFirefoxを基準としてきた。後発のGoogle Chromeもそれに近いものではあった。HTML5になっても、標準はこれらを中心に進んでほしいものである。