Chrome Web Storeの開発者向けプレビューを開始
最近はAndroidよりも、Chrome OSを話題として引っ張りたいと思われるGoogleが「Chrome Web Store」の開発者向けプレビューを開始したという。果たしてApple Storeのようにいくのだろうか。
Google、「Chrome Web Store」に5ドルの登録料―不正ソフト予防策として(ITmedia) Google、ゲームにフォーカスした「Chrome Web Store」を10月に開設へ Chrome Web Store(Google Code)
すでにiPhone-Apple Storeに対抗するかのような、Androidフォン-Android Marketが進行しているが、その活況はAndroidユーザの増加の如何にかかっているし、Storeの充実がユーザの増加にかかっているともいえる。iPod、iPhoneそしてiPadと成功させている条件はApple Storeの存在のおかげに他ならないからであろう。AndroidにしろChrome OSにしろ、Apple Storeに匹敵するだけのStoreを作れるかどうかである。
今秋に予定されるネットブックとタブレットPC向けのChrome OSの登場とともに、Chrome Web Storeを立ち上げることになりそうだ。しかしiPodの頃から実績にあるオンラインのApple Storeと違って、GoogleはChrome OSもStoreも全くゼロからのスタートである。よほど自信があって満を持しての登場か、あるいはうまくいかなければいつでも撤退できる覚悟かのどちらかである(Nexus OneとGoogle Waveの打ち切りが記憶に新しい)。
Chrome Web Storeの説明ページはGoogle Codeのサイトに置かれている。当面は開発者向けの説明だろうからだろうがGoogleらしい。Storeといっても、パワーユーザ向けのダウンロードサイトだけのような感じになりはしないだろうか。ゲームにフォーカスしたStoreにするとはいうものの、どうもGoogleはコンシューマ向けの商売は上手いとはいえないからである。だからApple Storeのようにはならないような気もする。
またAndroid MarketとChrome Web Storeは独立したサイトとなるのだろうか。スマートフォンとネットブック用途にはっきりと目的が分かれているならまだしも、今後のタブレットPCは、AndroidとChrome OSの両方になる可能性もあるから、Storeもまとめた方が集約効果、集客効果もあるだろう。いかにオープンソースがベースのものであるとはいえ、僅かながらでも課金するのだとしたらユーザ本位に考えてもらいたいものである。それにしても、Chrome Web Storeの発表だけはあっても、GoogleのタブレットPCの姿はまだはっきりとは見えてこない。