Amazonが電子書籍新フォーマット

 Amazon電子書籍フォーマットを一新してWeb技術に対応したものにするという。明らかに「Kindle Fire」への対応をしたものであろう。電子書籍のWeb化といえるが、そこには問題も生じるようである。

アマゾン、電子書籍の新フォーマット..(CNET Japan)
“黒船”AmazonのKindle襲来に国内勢は戦々恐々(ITmedia)

 「Kindle Fire」が普及すると、電子書籍そのものの概念も変革させられる可能性がある。それは電子書籍とWebコンテンツとの境界が薄れてくることである。これまでは電子書籍とはあくまで紙の書籍を画面で見られる形にしたものであった。ところが、そもそも電子書籍の制作にWeb技術が取り入れられるようになると、Webのページやコンテンツとの差がなくなってくることになる。


 ところがWebのコンテンツと書籍とでは、もともと著作権のあり方が異なっているものである。電子書籍として孤立したパッケージとなっているうちはよいが、HTMLなどkとの関連でハイパーリンクを含むようになると事情は変わってくる。電子書籍自体で閉じたものでなくなるので、リンク先も含めた著作権問題が複雑になるからであるという。現在のところは電子書籍とはDVDのパッケージと似たような扱いになるようだ。


 しかし音楽のDVDパッケージがそうであったように、電子書籍も次第にパッケージとしてまとまっていること自体に、それほど意味がない状況になってくるかもしれない。