Androidマルウェアがモバイル全体の92%に

 Androidにもウイルス対策が必要な時期が来ていると思われているが、Androidマルウェアがモバイル全体の92%にもなっているという。

Androidマルウェアがモバイル全体の92%に、企業標的の攻撃も(ITmedia)
Android史上「最も高度なマルウェア」、Kaspersky Labが報告(6.10)

 これは急速にAndroid端末の普及の数が増大していることからターゲットにされやすくなり、かつてのWindowsのような状況にあると思われる。有料のウイルス対策ソフトもPCのときのように、また脅威を誇張しながら自社製品の宣伝をするようになっているから、煩わしいところではある。


 脅威といっても端末アプリに対するもの、人間に対するフィッシング、端末データの搾取などが複合されたマルウェアが存在して、通常の対策ソフトでは検知できない高度なマルウェアも存在しそうで頭が痛い。とにかく怪しげなアプリはインストールしないことが基本であろう。


 正規のアプリであっても位置情報やら年齡やら、少しでも個人情報に近いものをインストール時に要求するようなアプリはその真贋を疑ってしまう。一応そのアプリの情報をネットで調べてからインストールすることもある。


 やはり根本的な原因はモバイルが個別アプリを大量にばらまくというスタイルにある。PCと同じWebアプリはモバイルでは見にくいから専用アプリになっているわけだが、ネットに繋がるにせよ、PC側からきたユーザにとっては昔のPCの時代のときのような違和感を覚える。自分もタブレットの容量が32GBあるので「アプリを入れまくり放題だよ」などと自嘲的に言うことがあるが、それはその専用アプリのスタイルに対する皮肉でもある。ともあれ、現在はアプリ全盛ではあろうが近い将来的にはモバイル向けのWebアプリの形になっていけば、マルウェアも減少傾向になっていくだろう。PCと同じようなマルウェアと対策ソフトのパターンファルのイタチごっこになるのは避けるようになってほしいものである。