スーパールーキー城引退

 Jリーグの初期の頃、スーパールーキー城と、もてはやされた城が再びJ1の舞台に立つことなく引退。相当、体もガタガタだったようだ。事実上、カズを押しのけて初のW杯の代表FWになったわけだから、栄光の選手生命だったはずだが、その後泣かず飛ばずになったので、ほとんど忘れ去られていた存在だった。再び話題になったのは皮肉にもそのカズが横浜FCに移籍したためで、ああ、こんなところに居たのかという感じだった(もっとも横浜FCは他にも元代表を集めているようだが)。城といい前園といい、真の技術レベルが高くはなかったせいか、寿命を短かくしたということだろうか。中田も含めて、サッカー選手は30歳で限界に近いということになる。
 それに対してW杯では悲運といえるカズとか中山とか、前ではラモスやジーコにしても40歳までも現役を続けている。結局、技術レベルといっても、瞬間的な輝きと、体のケアを含めて長い期間一流レベルでプレーを続けるプロフェッショナルの違いではないかと思う。その点で、カズは普通の日本人選手に比べてはるかに偉大だ。しかし見る方は一瞬の輝きの部分ばかり見たがり、そしてすぐ忘れ去る傾向にある。人気が上がるということはそういうことなのかとも思う。