紅白歌合戦

 おいおい、まだやっているのかよ、と突っ込みたくなるような紅白歌合戦がちらほら話題になる時期になった。視聴率が落ち出してNHKの不祥事発覚などから一時打ち切りの話もあったが、ここまで来ると、もはや時代遅れを売りにしているとしか思えない。視聴率のテコ入れのため、毎年その年に活躍した人を特別ゲストのように引っ張り出してくるが、これが違和感ありまくり。昨年はみのもんたを司会に、一昨年はマツケンを持ってきたり、今年は新庄に司会に白羽の矢を立てたらしいが、無難に審査員になるらしい。
 そもそも今時小学校だって、赤勝て白勝てではないし、いい大人が男性軍対女性軍なんてのも恥ずかしいというかダサくて見ていられない。で、今年まで紅28勝、白28勝なんだと。どうせヤラセなら、もっと面白いことを考えればよさそうなものだが、頭の固いNHKならではで「子供からお年寄りまで楽しめるものを」なんて勝手に決めつけて、国民的行事などと抜かしていやがる。
 出場する歌手や所属事務所の方も売り込みや箔付けのために出場したがるのだろうが「コンセプトが合わない」と辞退する方をよっぽど支持したいものだ。だいたい何で和田アキ子なんだ。歌手として何かヒット曲でもあるのか。民放ならチャンネルを替えるだけでどうでもいいが、受信料を取り立てられるNHKだけに何か腹立だしい。
 大晦日に格闘技興行をぶつけて民放がそれに乗る形で紅白に対抗したのが、アントニオ猪木の「イノキボンバイエ」。今はK-1やらPRIDE(今年はどうなるのか)に取って代わられたが、プロレスはまだしも一家団欒の時に馬乗り、顔面ボコボコ、流血は見たくないしな。というわけで、日常ならテレビなど視ないのだが、今年の年末もテレビのチャンネル選択に困りそうではある。