28年前のキャンディーズ

 たまたま、NHKキャンディーズの特集をやっているのを、視るとはなしに視てしまった。もう28年も前のことになったんだね。NHKでやったので「映像の世紀」とか「そのとき歴史は動いた」みたいな趣になった。ずいぶん古いことだと思う反面、今とたいした変わらんじゃないかと思う面もある。映像を見て昔を思い出すこともあるが、当時自分はどうしていたかの方は、さっぱり思い出すことができない。
 あの頃はよかったとか郷愁に浸るのは簡単だが、彼女らももう立派なオバさんになっているし、身内でもなければ現在の姿を見たいとも思わない。キャンディーズは、当時の若い男の心の中の永遠の憧れの象徴イメージになったのかもしれない。テレビが始まった頃の力道山の空手チョップだとか、長嶋の天覧ホームラン、王のホームラン世界記録などとイメージが同レベルに昇華されたのかもしれない。しかしまあ、時間というものは残酷だとも思う。