スペランカー

 スペランカーって何の言葉か知らなかったが、なつかしい20年以上前のゲームからきた言葉だった。国内ではファミコン(これ自体懐かしい言葉。今 Wii か)に搭載されたのが最初だったらしい。もともとIBM PCのゲームだね。国内では互換性のないNEC PC98の時代だったから、PCよりファミコンに搭載される方が早かったんだろう。その後、DOS/VになってIBM PCのゲームがそのまま動くということで、フロッピーディスクで数10枚も訳もわからず大量に手に入れた覚えがある。何たらアーケードゲームとが英語でさっぱり何のゲームかわからず、実際動かないものもたくさんあり、まともに遊ぶところまではいかなかった。その中にスペランカーみたいなのが沢山あったと思うが、障害を乗り越えていく主人公が弱すぎて、すぐGame Overになるのが特徴らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=_wxvS-PSP30  YouTubeスペランカー


 そのスペランカーという言葉が、ソフトバンクにトレードの決まった「スペランカー多村」のように使われている。「スペランカー高原」という言葉もあるらしい。要するに実力はあるが、怪我とか故障で離脱しやすい選手ということだろう。
 プロ野球選手も昔に比べて技術は向上したと同時に、怪我や故障も多くなったように見える。昔も少なかったわけではないだろうが、「根性」「気合」などという精神論の美学の代償として選手生命が短かったのだろう。今は医学や科学的トレーニング法とかが進歩したが、筋肉に張りや違和感があるなどと言って、すぐに休んでしまう。興行という観点では、役者が休んでばかりでは芝居が成り立たず、人気低下につながっても仕方がない。「プロは怪我を治すことも仕事」というのはアントニオ猪木の言葉だが、高額年俸をもらっているのに怪我で休んでばかりとファンに思われては、プロ野球人気凋落は必然の結果。競技の技術ばかりでなく、こちらのプロ意識も大事だろう。