すすめ!!パイレーツ桑田

 「すすめ!!パイレーツ」は昔の江口寿史の野球漫画のこと。内容は覚えていないが、江口寿史は危なっかしい異色の漫画家だった。桑田はマイナーからのスタートになるんだろうが、数球団からオファーがあったようだ。でも、レッドソックスは松坂も岡島もいるし、桑田が入り込む余地はなかっただろう。ドジャースかという話も、野茂のイメージが強すぎるし、これまで日本人選手が長く定着できたイメージがない。まだ日本人選手は誰も行っていないパイレーツの選択はいいんじゃないのか。よくは知らないが、あまり強い球団ではなさそうだし、むしろチャンスがあるかもしれない。
 まだ野茂もメジャーに行く前に、日本の球団で行くところがなくなった江夏がブリュワーズに挑戦したことがあったが、そのときの立場と似ている気がする。江夏は、オープン戦でベテランの投球術を発揮して、あと一歩でメジャー入りかというところまで漕ぎつけたが、球威のなさから肝心のところで打たれ、即無念の解雇になった。メジャーはずいぶん厳しいものだと思わされた時代だったが、それを野茂が破って以来、今やどんどん日本人選手が通用するようになったので、メジャーのレベルもずいぶん下がったのではないかと疑われるくらいだ。
 ナベツネ会長も桑田にエールを送ったそうだが、巨人の幹部候補なのは間違いないだろう。確かに原の次の監督候補が見当たらない。歳が上の江川や中畑はともかく、FAをやりすぎたせいか、意外と生え抜きの人材がいない。次は桑田で、その後はもう松井に行ってしまいそうだ。まあ、それ以前に巨人が落ちるところまで落ちてしまっているかもしれないが。