ソフトバンクモバイル

 ソフトバンクがまたまた「孫氏の兵法」でケータイの新料金プランを発表した。ケータイ分野に風穴をあけようとしているが、音声通話はともかくデータ通信の部分は、実際どうなのだろうか。
 ドコモのパケット通信は従量制だけに料金的にも「使えない」というのが実感。ケータイとインターネットが結びついてから久しいが、実際iモードを使うのは、よほど緊急的な要件があるときだけだ。ドコモの社員自身も特にデータ通信がからむと割引の料金プランがよくわかっていないようだ。面倒なのはネットの操作だけにして、料金は単純に定額料金にしてくれと言いたい。
 ノートPCを持ち歩くことが多いので、問題は行った先でインターネット接続をさせてもらえることだけだ。ここ数年で、ビジネスホテルなどはルームごとにLAN接続可能なところが当たり前になった。逆にネットで予約可能でLAN接続可能のところにしか泊まらない。
 ソフトバンクはYahoo!、auGoogleと連携を強化するサービスを展開していくのだろうが(ドコモはMSNか?)、サービス内容より、パケット通信そのものをPCなみに定額1000円や2000円にしてほしい。そんな会社なら、すぐにでもケータイを移行したいと思う。今のケータイのインターネット接続サービスは、高校生だ大学生だ主婦だのと、日常PCでのネットのインフラを必ずしも自由に利用できる立場にない人に、高い料金で売りつけているだけではないのかと感じる。ビジネスでは、電車の中からの緊急連絡の場合くらいにしかケータイメールは使わない、というか使い物にならない。それにプライベートのケータイメールアドレスはあまり職場には教えたくないものだ。
 ITブームの頃、ケータイやモバイルがネットの主役になるみたいなことが言われたが、おさいふケータイのような使い方はともかくとして、情報・コミュニケーション手段としては、料金、サービス内容ともに頭打ちになっているように思える。自分の使い方が進んでいないだけなのかもしれないが。