星野ジャパン決定

 長嶋監督が倒れ、王監督が倒れ、結局星野氏が野球の北京五輪代表監督に決定。WBCは米メジャーが主催だったからよいとして、どうも五輪とプロ野球選手の組み合わせには違和感がある。実際、アテネ五輪でも他の競技の選手は選手村に入るのに、お金持ちのプロ野球選手はコンディション維持のためとかで、高級ホテルに滞在して試合に出向いたらしい。世界的には野球はマイナーなためプロなのに現地の観客はまばら。衛星中継で盛り上がっていたのは日本くらいではなかったのか。それなのに日の丸のプレッシャーに負けたか、プロが存在しないオーストラリアに堂々と?負けたのだから、国民もすっかり白けた。今の野球人気凋落の原因の1つになったと思う。


 何より長嶋監督が倒れて指揮が取れなかったのに、マスコミがこぞって「長嶋ジャパン」を連呼して、実態は中畑ジャパンだったのに、まるで大本営発表みたいだった。裏では長嶋が監督だから付いたスポンサーに降りられないように、あくまで「長嶋ジャパン」だと強弁したのだろう。これ以降、他のスポーツでもナントカジャパンと呼ぶことが増えた気がする。マスコミ自身も「長嶋ジャパン」と書いた方が、無念の長嶋監督をダシにして、番組の視聴率を稼いだり、スポーツ紙なんかも売れると考えたのだろう。
 それにウンザリしたファンに、正式に監督を辞退しない長嶋が悪いみたいなことを言われたのはリハビリに必死な長嶋監督には気の毒だった。長嶋を立てることによって、都合のいい人が大勢いることに気が付いてほしかったよ。北京五輪でこそ、全日本を率いることを励みにリハビリをしてきた長嶋監督だが、これはもう仕方がない。王監督が倒れる前に言っていたように「いつまでも王、長嶋の時代じゃないだろう」ということだ。長嶋監督王監督も病気をしたら、なんだかすっかり老人になってしまったように見える。金田や広岡とかの方がよっぽど元気そうだ。


 さて星野ジャパンといっても、名古屋や大阪あたりの人は知らないがピンとこない。阪神や中日の選手が中心になるのか。メジャー流出選手にも参加させようとするのか。メジャーの許可も難しいだろうが、五輪に参加したがる選手もいないように思える。