GoogleとYouTubeの合体
あまり世間ネタで面白いのがないので、たまには自分のジャンルに近いものを挙げておこう。動画共有サイトであるYouTubeをGoogleが買収したのは、IT関係では昨秋のエポック的出来事の1つであった。百家争鳴の「Web2.0とは何か」の1つの方向に進んだという感じがした。一方で、Googleがまた巨大化することを思わせる。いずれGoogle VideoとYouTubeの融合、合体が進んでくるだろうと思っていたが、そろそろ動き出してきたようだ。
ブロードバンド化によって、現在のように通信回線の容量、スピードともに環境が整ってきていると、ネットのサービスの中で必然的に動画が重要なコンテンツになってくる。デジタルビデオカメラも以前のようなテープから時間をかけてPCへ取り込むような手間が少ない、DVDやハードディスクタイプのものが主流となり、価格も家電製品なみに下がっていることから、誰でもにわかカメラマンと放送局になりうる。あとは取り込んだビデオをどこに公開するかだが、自サイトを開設している人はともかく、単なるブログ・サービスなどでは、容量の関係から動画を自由にアップロードできるところは少ない。そこでYouTubeやGoogle Videoにアップロードしておき、そこから実質リンクする形(インラインビデオ)をとる。
今回のサービス拡張により、公開範囲を細かく制限することなどが容易になると思われる。ブログ(文章)、SNS(コミュニケーション)、動画(ビジュアル情報)と、すべて自分で作れる環境を持てる時代になってくると、ますます「何を発信できるのか」が問題になってくるだろう。