宮崎は今や話題の中心

 東国原知事誕生と鳥インフルエンザの発生が続く宮崎で、プロ野球のキャンプがスタートした。そういえば巨人キャンプなんかは昔から宮崎でやっていたんだ、ということを再認識した。巨人だけでなく、ソフトバンク王監督など続々宮崎入りして、まるで東国原知事のために話題を提供しに来ているようにさえ見えてしまう。さらに五輪代表監督に就任したばかりで、各球団のキャンプ視察に宮崎を訪れた星野監督までもが、自ら出向き知事を表敬訪問していた。そのまんま東もずいぶん偉くなったものだ。なんでも知事とは旧知の関係だという。たけし軍団も、欽ちゃん球団以前から話題の野球チームだった縁なのだろうか、さっそく全日本チームのキャンプ地としての売り込みで好感触を得ていたが、役人上がりが知事ならこうはいかなかっただろう。

 「中央とのパイプがない」と言われる知事だが、どうしてどうして、これだけ各分野の有名人と通じている人ならば、霞ヶ関の役人や政治家との裏の繋がりはなくとも、事案ごとに何か動こうとすれば、必ず側面から応援してくれる人が現れるに違いない。少なくとも無下には扱えない存在になってきたようだ。何が幸いするのか、つくづく人脈とは大切なものだと思わされる。

 長野の田中前知事はやっしーのキャラクターやら、何やらトリッキーなことで話題をふりまいていたが、今のところ東国原知事は奇をてらわなくとも、何やら話題の方から先にやってきてその中心になっている感がある。地元での評判は知らないが、当選後もその働きぶりから好感度が増しているように見える。今後話題が一段落してからが正念場だろうが、全国でも同様の問題を抱える首長選を控えた自治体でも、自らの地元事情と比較して、その動向に注目していることだろう。