地球温暖化は人間が原因

 国連が20世紀後半から続く地球温暖化の原因は、人間活動に原因があることを、正式に調査・分析結果として発表したそうだ。すでにこれまでも地球温暖化の懸念は言われ続けてきたが、ここで正式なお墨付き?が出てしまったということか。

温暖化「人間が原因」、国連4次報告を正式発表

 石油などの化石燃料を大量に掘り出して燃焼させ、100年以上も大気中にCO2を放出し続けてきたのだから当然のようにも思えるが、全地球規模となると今一つ実感がない。今年はかなりの暖冬だっただけに、温暖化が進んでいますと言われればそういう気にもなるが、そう単純な話でもあるまい。

 確か以前には温暖化の大きな要因は、牛のげっぷからメタンガスやらCO2を排出されることが関係しているという話だった。にわかには信じられなかったが、今回の発表を見ると、やはり最大の原因は石油の燃焼のようだ。人間が文明生活を続ける限り、石油やそれが原料となるものを使うなというのは無理な話で、世界中に文明が発達した国が増加したということだろう。

 石油の埋蔵量はあと数十年で枯渇する、みたいな話はずっと前から言われてきたが、その都度寿命が延びてきた。新たに油田が発見されたりして埋蔵量がなかなか推定できないからだが、このままでは石油よりも先に地球そのものがもたないということか。

 CO2排出量の削減の対策ということが言われるが、それだけでなくCO2が吸収されるはずの森林などの自然が失われていることも大きな要因だろう。アマゾンなど、毎年四国1つ分の森林が伐採によって失われているのだそうだ。やはり世界中で、計画的に自然を戻すことも必要なのではないかと思う。

 自分達が生きているうちはあまり関係ないや、くらいが一般人の感覚だろうが、地球規模での危機意識を訴えるならば、まず核実験だとかテロだとか、およそ人間壊滅的な活動をしている国や人間をなんとかしなければならないだろう。