6か国協議合意と支援の行方

 6か国協議が一応合意したようだ。あんなどうしようもない将軍様のために、なんと無駄な「エネルギー」を費やしていることか。表面的には「悪の枢軸」呼ばわりしていた米が北朝鮮に接近したおかげで、日本が蚊帳の外になり、孤立するのではないかと懸念するような報道さえある。よほど国内から安倍政権を困らせたいらしい。獅子身中の虫ではないか。


 もっと日本は堂々としていればよい。国家主導で他国民を平気で拉致して、知らんふりをしているような非人道的な政権に対して、なぜこそこそと支援すべきかどうかで悩む必要があるのか。拉致問題より核問題の方が重要だ、みたいなおかしな意見も見られるようだが、とんでもない話だ。
 核問題にしても日本は世界で唯一の被爆国であるのだから、無条件の核放棄の主張を堂々と行えばいい。非人道的な行為と核武装はどんな国に対してであれ、無条件で非難・抗議して構わない。それが日本の立場だろう。そんなことで「孤立」したとしても、いったい世界に対して何か負い目になるというのか。石油の輸入が止まるわけでもあるまい。


 仮に日本がしぶしぶ支援したとして、それですんなり核放棄と拉致問題を解決してくれる国、いや政権だと思っているのか。ますます北の権力者が生き延びる手助けをするだけのことだろう。そして何かにつけて「日本は支援が足りない」などと難癖を付けてくるだけだろう。

 安倍政権を支持しているわけでもないが、こんなことで政局にしたがるとすれば、これに便乗して憲法改正したがる与党も批判だけの野党も含めて、あまりにも不明な政治家ばかりだ。もっと国のためにタフな交渉ができる政治家が必要だろう。今政治家の人間でなくても、これから政治家に転身する人でもよい。外交には裏があるんだと訳知り顔で批評する人もいるが、正しいことは堂々と主張し通すことも「国家の品格」だろう。