アップグレード版で新規インストールできるVista

 いつも正規版とアップグレード版と分けて発売するWindowsのOSだが、事実上両者に差がないことが発覚したようだ。つまり旧版のWindowsをインストールしていなくても、アップグレード版だけで新規インストールできる迂回の方法があるのだそうだ。これってMicrosoftの釣り?なのかね。

アップグレード版Vistaを新規インストールする方法が明らかに

当然ながら、Microsoftはこうした方法が可能なことを認めた上で、この方法で新規インストールした場合、使用許諾書に抵触しライセンス違反になると主張している。まあいつものことだ。

 昔、Windows NT Server と Workstation の頃にも似たような話があった。クライアントであるWorkstationにほんのちょっと細工をすれば、NT Serverと同じようにインストールできると。このときは、むしろWorkstationとたいして変わらないのに、NT Serverが高価なのは不当だなどという批判につながっていたと思う。つまりソフトウェアの機能の違いではなく、Microsoftが恣意的に決めたライセンス体系の違いが価格の差というだけなのだ。NT Serverは、ソフトを入れている箱が高いんじゃないのかと冗談を言ったものだ。


 さて Windows VistaとOffice一式をメンバー分購入したという通知がきた。近々受け取りに行くか、宅急便で送ってくれるという。だが前に書いたように、Vistaを入れるマシンがない。あまり古いマシンを潰して入ったとしてもパフォーマンスは望めない。そこで数万円のOSなしディスクなしの格安サーバー機を手に入れることにした。クライアントとして利用するのにサーバー機というのもおかしな話だが、余計なものが付いてくる一般PCより、むしろ安いし安定するだろう。重量と騒音だけが気になるが。春頃までには何らかの評価の報告をしなければならない。いずれにしろ、Windowsのサーバーとクライアントの差やライセンス体系なんて、今のネット時代にはそぐわない滑稽なものだ。