Photoshopもオンライン化へ

 従来のデスクトップアプリがWebアプリ化していく流れの中で、ついにPhotoshopまでもがWebアプリに参入することが発表された。

アドビ「Photoshop」をウェブアプリ化へ--無償版として提供予定

 GoogleがOfficeソフトのWebアプリである Docs & Spreadsheets のサービスを開始したときも驚きだったが、Photoshopも、とはこれも衝撃が大きい。ネットサービス化の流れの中で、Adobeも切り札を出してきたように思える。
 もともとOfficeのような一般向けアプリと異なり、PhotoshopIllustratorなどはMacintosh発のグラフィックデザイナー向けの特別なソフトで、価格もそれなりの「高値?の花」だった。これらがセットで10万円という頃、予算で購入したことがあったが、毎年のようにバージョンアップを迫られ、何度かはアップグレード版も購入したのだが、使用頻度も少なく、いつしか古いバージョンのままになっていた。
 そのうちWebの時代になり、PhotoshopもWeb用の画像コンテンツ作成の目的が大きくなり、初心者でも比較的容易に使える廉価版のPhotoshop Elementsも出てきた。現在では、グラフィックスの専門家でもない自分は、こちらの方を利用している。


 Winnyもない、もう10年以上前のインターネット普及の初期の頃には、アングラ掲示板などで「写真屋さんどこかにありませんか」という言葉は、Photoshopを不正利用のFTPサーバーを介して違法にダウンロードすることを意味していた。それも高価格ゆえのことだったのだろう。
 それが機能的にはどうなるかわからないが、Webアプリとして無償で公開されるという。Googleを完全に意識しているようだ。確かにこれまで、Webサービスとしてのフォトアルバムや投稿サイトみたいなものはあったが、Web上で画像編集や写真加工できるサービスはなかった。Adobeの代名詞ともいえるPhotoshopでネットサービスが公開されるとは凄いことだし、いろいろな分野に与える影響も大きいように思う。これも確実にWeb2.0の具現化の1つとなるだろう。