記録的暖かさ

 暖冬だと言われながら、3月に入ってから寒い日があったと思ったら、日曜日は記録的な暖かさで、関東ではセーターを着ているのが暑苦しいくらいだった。全国的にも気温が20度以上まで上がったらしい。
 過ごしやすさではいいのだが、花粉症も真っ盛りで、ほぼ15年選手の自分にはつらい時期でもある。ただ暖冬だから花粉も多く飛んでいるのかと思いきや、どうも逆のようで、それほど量は多くないようだ。そうはいっても、黙って座っていても、いつのまにか鼻をかんだティッシュが増えていく。目もそれなりにかゆい。ときどき雨にでも降ってもらって、温度調整と花粉の抑制をしてほしい。


 今年の冬は、地球上の人が最も「地球温暖化」を意識させられた年になったかもしれない。ただいたずらに危機をあおってもしようがない。果たして地球温暖化が本当なのかどうかは、実は誰もわかっていないことだろう。平均気温が100年のうちに何度上昇しましたと言っても、次の100年で今後は下降するかもしれない。今年の冬は暖かかったとはいっても、来年の冬はまた、冷え込んだり豪雪が来るかもしれない。何が確実なのかは予測不可能だ。


 あえて言えば、気候の変動が大きくなった自然環境の変化は、世界的に人間の数が増え続けたことにより文明化が進み、20世紀から化石燃料や森林や鉱石などの天然資源を浪費してきたことが、自然にダメージを与え続ける結果になったということだろう。文明の発達と自然の共存が可能な時代はやってくるのかどうかが、人間が地球上で生き延びられるかの分かれ目だろう。そのクリティカルな時代は果たしていつになるのだろうか。