男子4x100メドレーで銀

 アメリカが決勝前に、なんとリレー時のフライングでまさかの失格。7冠のフェルプスや北島のライバルのハンセンを温存する余裕のレース戦略が裏目に出た形になった。敵失があったとはいえ、オーストラリアと最後までせりあっての銀メダル獲得は、日本水泳にとっては大きな結果となったようだ。
 個人メドレーは、各国の短距離のスペシャリストをズラリと並べたオールスター戦というか、国の威信を賭けたようなレースで非常に面白い。一時の日本だと問題外のレベルではなかったか。最近何年かは、エース北島を中心に結束も固く、その結果、個人種目のとき以上に力量を発揮しているように見える。第2泳者の北島で必ずトップに立って帰ってくるので、あとはバタフライと自由形の選手が、いかにそのリード分を死守できるかという形になるからなのだろう。特に自由形はまともでは絶対に勝てない種目だ。今回は最終でオーストラリアに抜かれたとはいえ、最後は0.2秒差の僅差での2位だから、よくやったと言えるだろう。


 それにしても7個も金メダル獲得と世界新連発のフェルプスとかは化け物みたいな選手だ。同じような活躍をして突然の引退をしたイアン・ソープが、同じ日に薬物疑惑にみまわれているのは、なにやら複雑なところだ。