盛り上がらない地方議員選挙

 日曜日は市議会議員の選挙だった。2週間ほど前は県議会議員と、県によっては知事選もあったはずだ。そういえば県議会議員選挙のハガキが来ていないな、ひょっとして郵便物かチラシの中に紛れ込んでしまったか。まあいいや、関心もないしと思っていたが、終わってみて地方新聞サイトを見たら、何のことはない、自分の地区では自民現職が定数1のところで無投票当選だった。あほらしい。


 市議会議員の方はいえば、チラシやら駅前でご挨拶をしているのはしょっちゅう見かけるが、何か政策上の争点があるのか、何を訴えているかはさっぱりだ。こちらの関心がないだけかもしれないが。本人のプロフィールとかは知らないが、町中で通りがかるせいか、何人かの市議の自宅の場所だけは知っていたりする。

 選挙期間中はなまじ地元の選挙だけに、選挙カーの名前の連呼だけが本当にうるさい。やっと通り過ぎたかと思うと、すぐに別の候補者が騒ぎたてに来る。政策など全く言わない旧態依然とした選挙活動だ。住宅地の狭い生活道路を歩いていると、そんなところまで選挙カーが入り込んできて、歩いているこちらとスレスレですれ違いながら、白手袋のおばさん候補者が手を振っていきやがる。狭いところで周囲は自分しか歩いていないから何となく気まずい。


 結局、22人の定員に24人が立候補して2名だけ落選。ほとんど引退した議員の数だけ新人を補充しただけの選挙で、1000票取れなくても当選している。よく見れば全国どこでも似たようなものだった。
 こんなに市議会議員なんていらないだろう。ただでさえ地方財政が大赤字だというのに、こんなに地方議員に無駄な税金を使う必要はないと思った。議会で何か質問する程度のことなら、誰にでもできそうだ。ほとんど地方の顔役の、しがらみだらけの既得権益だけで議員になれているようなものではないか。市民のためというより、議員のための議員選挙ではないかという疑問を感じた1日だった。