Oracle互換オープンソースDBが登場

 データベース(DB)の世界では、LinuxベースのオープンソースMySQLPostgreSQLがユーザ市場を獲得してきてから、あのOracleが対抗上、一年半ほど前に無償版を出したのはかなり衝撃だった。それだけでなくIBM DB2Microsoft SQL Serverまで無償版を提供しているし、すっかりDBはフリーソフトの世界に様変りしたようだった。

Oracle互換のオープンソースDBソフトが登場

 それでもOracle DBといえば、金持ちの企業ユーザだけが対象というイメージは変わらない。また多くのライバルDBがひしめく中に、今度はOracle互換のオープンソースDBが出るという。これだけDBのランアップが揃っていても、まだまだネットでの需要は多いと見ているのだろう。
 Oracleを導入している企業の下請け仕事をしたり提携するような中小企業などでの利用や、Oracle DBのバックアップ的な利用も考えられるかもしれない。


 ネットとWebアプリが主流になってきた現在、企業であれ個人であれ、それらで作成される文書やデータがどんどん蓄積されてくるとき、鍵になるのはDBだと思う。Webだけが話題になりやすいが、運用上はその土台を支えるDBの重要性が増してくるだろう。セキュリティを強化するためにも、DBはもはやネット上のインフラである。


 今後の関心はXMLネイティブのDBの主導権を、どこが握るようになるのかということに移ってくるような気がする。