日本人は「プレミア」に弱い?

 朝のズームインスーパーで、「プレミア」と付く商品名のことを取り上げていた。何でもプレミアという言葉がつくと、ついつい手が出るらしい。100円のシャープペンを同じ物なのに、普通のシャープペンとプレミアシャープペンと並べて立て札を出しておくと、町行く人のほとんどがプレミアの方に手を出すという実験もやっていた。

 といっても、プレミア商品にお金をかけるのではなく、プレミアと名が付いて安売りの物に引かれるようだ。みかけの高級志向が強いということだろうか。そこを狙って商品名にも意味はなく、○○○プレミアのようにラベルに付ける。そんな商品ばかりが増えたようだ。


 そういえばWindows Vista Home Premium Editionとか、Windows Vista Premium Readyなんて言葉もある。後者は、贅沢な環境でなければVistaは動きませんよ、という貧者への差別発言のような感じさえ受ける。
 以前からあるものとしてはAdobe Premiereがある。最近はそうでもないが、動画編集が高嶺の花だった頃にはやはり手の出ないものだった。


 パッケージに使われる言葉に、他にエンタープライズ(Enterprise)とかアルティメット(Ultimate)もある。なんかもうスーパーという言葉も超えているようだ。いずれにしてもソフトの場合には、買っても「プレミアが付く」どころか、数年で陳腐化してどんどん価値が下がっていくのがオチではある。