ヤンキース泥沼の7連敗

 今日は午前中いっぱいヤンキースVSレッドソックスの生中継があった。ヤンキースタジアムで日本人注目の初の松井・松坂対決があるだけに、つい見入ってしまったが、日本人対決よりもヤンキースの不調ぶりの方が気になった。

 特に投手陣が壊滅状態に近い。先発も開幕から怪我で離脱者が多く手薄になっていたこともあるが、中継ぎがリリーフの機能を果たしていないようだ。10点近くの大量失点の試合はザラにある。
 それに今日は、絶対的な守護神であったはずのリベラまで1死しか取れずに、連打を浴びて降板するあたり、ヤンキース不振の深刻さを象徴している。


 さて松井と松坂の対決だが、松井も故障から復帰してまだ数試合目くらいのせいか、ホームラン1本を打っているとはいえ、まだまだ調子が戻っていないようだ。それ以上にヤンキースの調子がどん底のようだ。1人だけ驚異のペースで打ちまくっていたAロッドも同じく、松坂の前に無安打に終わった。松坂自身はランナーを出したときの制球に問題があるようで、四球が多くなる。よく言われるメジャーのすべるボールへの対応が問題なのだろうか。


 松井は本当に選球眼の打者なのだろう。打ちに行くというより、来たボールを見極め、わずかに失投の可能性の球を必打するというような居合い切りのような打法だ。大上段に構えて相手を威嚇しながら駆け引きするようなタイプではない。ゴジラのニックネームからすれば、もっと暴れまわるイメージを連想しがちだが、打席の中ではピタリと静止して動かない「沈黙のゴジラ」だ。しかし暴れまわる松井も見てみたい。

 そして恐れていた?岡島との初対決も早くも実現した。無死一塁での場面でピッチャーゴロでかろうじて進塁打になったが、岡島は後続を断ち1回無失点で抑えきった。これで10試合連続無失点だという。ますます信頼が高まっているようで、ニックネームがオッキー(Okki?)だという。岡島にまかせておけばOKよ、ということなのだろうか。


 ところで期待している井川の方は次回の先発予定が流れ、一部では「中継ぎ降格」と報じられているがどうなのだろうか。もともと春先はスロースターターだそうだが、チームが火の車状態ではメジャーで経験がない井川が調子を上げるのを期待している余裕はないということか。願わくば、井川がヤンキース投手陣の救世主になってほしかったのだが、もう少し長い目で見なければならないようだ。