陰のヒーロー・レッドソックス岡島に脚光

 結局、ヤンキースVSレッドソックスレッドソックスの2勝1敗に終わり、4月最下位のヤンキースは再び窮地に立たされたようだ。このレッドソックスの2勝の要因となった「無失点男」セットアッパー岡島が脚光を浴びている。

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“陰のヒーロー”岡島に光注ぐ

 ヤンキース打線もレッドソックスの先発を打ち崩して降板させ、さあこれから反撃というところで岡島にピシャリと抑えられ、そのまま負けゲームという展開になり、その存在を思い知らされたようだ。

 調子の上がらない松井も結局いいところで、岡島に押さえ込まれた形だ。岡島自身は打席での松井の顔を見られなかったそうだが、こういう時、あっち向いてホイ投法も精神的には幸いしたかもしれない。松井にしても巨人の元同僚相手に、そんなことは言っていられないとはいえ、松坂以上にやりにくさはあったことは確かだろう。


 ヤンキース戦での好投は「日本で巨人−阪神を経験し、ビッグゲームの雰囲気に慣れている」と自己分析しているという。これはヤンキースの連敗を止めた井川も同じことで、ニューヨークでは松井といい井川といい岡島といい、新人なのにプレッシャーを感じている様子がないことを不思議がっているが、日本での実績を知れば当然のことだろう。
 ヒーローは松坂で自分は陰のヒーローと言うが、日本ハム時代も日本一を達成したムードメーカーとしてのヒーローは新庄で、安定した試合を作った陰のヒーローは岡島だったといってもいい。


 本当かどうか知らないが、岡島はヤンキース入りを熱望していたという。ところがヤンキースは岡島に入札もせずに大金をかけて井川を獲った。その補強策は失敗だったと論評しているという。ヤンキースの中継ぎ陣が総崩れなだけに、そういう口惜しさも出るのだろう。岡島はともかく、一度はヤンキースを救った井川と比較する必要はないだろう。今のところ、ちゃらんぽらんな活躍でヤキモキさせる井川だが、年間を通じた活躍はできると期待しよう。


 そして何度か書いているが、桑田だ。やっとジョギングができるまで怪我から回復したというが、本格復帰からメジャー昇格を目指すにはまだまだ困難は多い。岡島の師匠・桑田の生き様にも注目したい。