Safari の Windows版が登場

 MacintoshのブラウザであるSafariWindows版が登場した(現時点では英語版のみ)。IE7やFirefox2.0より2倍近く速いという触れ込みなので、試しにインストールしてみた。確かに画面が出たり切り替わったりする体感速度は速いように感じた。

Windows版「Safari」が登場、日本語は未対応
アップル、SafariブラウザをWindows対応に



Safari 3 Public Beta


自分のWindows XPマシンでは非力のせいか、日本語版Windowsに対応していないせいかわからないが、残念ながらちょっと操作すると落ちまくりのようだ。とはいえ、特徴のあるブラウザが増えることは、意義深い。


 アップルの戦略としては、単にブラウザの競争に参入なのではなく、圧倒的に多いであろうWindowsユーザであってiPodiTunesユーザへの対応、また今後のiPhoneユーザを見越してのWindows版の開発なのだろう。最近のMicrosoftとアップル、ゲイツとジョブスの接近ぶりからしても、自然の成り行きのようだ。

 そういえばMacは、もう10年くらい使っていない。というより、自分で購入して使っていたのは数年間の一時期だけである。インターネットブームが来た頃、ネットに接続するための環境、TCP/IPMacは早くから対応していた。当時はインターネット接続ならMacと言われていたからだ。ブラウザはNetscape Navigatorだった。初期の頃のいわゆる「ネットサーフィン」はMacでやっていて、ネットの経験のない人にもデモでやってみせたりしたものだ。


 その後、Windowsに押され、ジョブスがアップルに復帰してからInternet ExplorerMac版も出ることになる。そのIEも、いつのまにかMacからは撤退したようだ。
 そしてアップルもPCプロパーの路線からiPodやケータイの路線に転換してきて、ブラウザにも新しい意義が出てきたようだ。もはや特定のOSに縛られる時代でもないし、むしろ積極的に他のOSに対応していく方が都合のよい立場にある。


 Web2.0の時代となって、Webにも多様性が現れてきているので、画一的ブラウザである必要はない。音楽情報や動画を見るのに快適とか、いろいろコンテンツによって特徴のあるブラウザがあってもよいだろう。ただしIEのように、標準とWebの画面の表示のされ方が違うような仕様にはならないでほしい。