桑田がマリナーズ戦に登場

 パイレーツ桑田がシアトルに遠征、イチローと城島のいるマリナーズ戦に初登板。8回のピンチに代打一人に対してだが、見事に討ち取り、チームの勝利に貢献した。
 試合前、オリックスの投手コーチを務めたことがあり、イチローとも旧知のパイレーツ投手コーチとの会話に入り込んだ様子が報じられている。

桑田、イチローと握手 対決を「楽しみにしています」

日本球界では大先輩だった桑田には、さすがのイチローも頭が上がらない?といった図式をパフォーマンスしているような対面の様子である。人前で威張ったりしない桑田の人柄も伺われるようだ。アメリカ人からすれば、「あのイチローが深々と平伏している無名の選手は、神か?」と思われているかもしれない。


 試合では、次打者にはイチローが控えていたものの、直前の打者を討ち取ったために、イチローとの対決はお預けとなった。何事も現状を「楽しい、楽しい」と言う桑田は、もはや何か悟りの境地にいるかのようでさえある。むしろ、ピンチの場面でのイチローとの対決を楽しみにしているようである。


 さて、地元のピッツバークでは在留邦人による「桑田応援団」が発足しそうである。

『桑田応援団』発足へ!現地在住日本人2000人が後押し

もともと、ほとんど日本人がいない土地柄のチームにあえて行くということで選択したのがパイレーツのはずだったが、やはりこれだけ活躍が報じられると、いるところには人はいるもので、ピッツバーク中心に日本人に呼びかけているそうだ。やはり日本から離れて米国で暮らしている人たちにとっても、1人で活躍する桑田の姿には勇気づけられるのだろう。


 徐々に存在感を増してきている桑田。中継ぎとして常に登板に備えていなければならない過酷な立場だが、まだ相手に投球パターンが知られておらず、短いイニングなので、岡島同様、当分の間は相手を翻弄し続けることができるのではないかと期待している。