ザ・コンピュータ館閉店?

 秋葉原ラオックス・ザ・コンピュータ館が閉店になるということのようだ。ラオックスからの正式発表ではなく、地下にあるメイドカフェの閉店の告知から漏れ出した話のようだ。

ザ・コンピュータ館が閉店とのうわさに山下社長は「現時点でノーコメント」

火のない所に煙は立たぬで、根も葉もない噂だったらあっさり否定するはずで、今は段取りの段階なのかもしれない。
 そういえば、もう何年も秋葉原は歩いていない。偶然秋葉原に下りることはあったが、別に電気街に用があるわけでなく、多くは乗り換えの都合くらいだったと思う。


 よく歩いたのは、もう15-6年くらい前のPCのDOS/Vがブームになった頃だったと思う。駅から近いラオックスを中心として、ちょっと怪しげなDOS/V機やIBM PC用のソフトなどを探すことができた。それまでの家電の店が不況のあおりで撤退しだして、その後に続々とPCショップが参入するような時代だった。もっともPCが熱い時代だったといえるかもしれない。

 またPCをやっていれば、お互い思いもかけない人と出くわしたり、再会することもある場でもあった。まだ、インターネットブームがやってくる数年くらい前の話である。PCで動くUNIXもあると知ったのもその頃だった。

 PCや周辺機器を探すには、まずラオックスあたりで新製品と価格の上限を頭に入れておき、他の狭い建物や路地に回るというのが定石であった。ジャンクでパーツを見るのも楽しいものだった。


 昔でも今でもオタクというかマニアが集まるところだったのは確かだが、最近は時代と人の世代が変わって、別種のオタクの場となっているようだ。

 そして何でも安く買うことや、掘り出し物を見つけるにしても、何も秋葉原を徘徊する必要もなくなり、ネットで十分になった。通常のPCその他は電気店の量販店で手に入る。ましてPCの価格がどんどん下がって薄利多売で儲からないジャンルになってしまった。


 そういう意味では、PCの専門店のようなところは、もう時代的役割を終えてきたのかもしれない。それどころか、電化製品の普及に貢献してきた秋葉原そのもののが、役割を終えてきているのかもしれない。メイドカフェのブームがそのことを象徴しているのかもしれない。