国内Blogサービスの利用状況

 国内のブログサービスの調査結果が公表されている。現在の国内のブログサービスの人気度が一覧できる。以前に、世界でブログを一番書いているのは日本人だという記事を取り上げたが、その内訳みたいなものであろう。もうブログそのものは、日本の社会の中に完全に定着したと見てよいのだろうか。

「Yahoo!ブログ」追う「FC2」、Blog サービス利用者は約95%が満足

 日本国内の人気の特殊性を反映してか、ブログでもYahoo!がトップに付けている。比較的に意外に思えるのがFC2が2位になっていることである。トラックバックスパムの温床になっているのではないかという風評もあったのだが、目的はどうあれ、ブログを開設しているユーザが多いことは確かなのだろう。ライブドアブログはブログサービスが早かったせいか、割と早くからブログをやっている人は多いようで、ホリエモン事件はあったが、そのせいでブログを移動したという人は少ないだろう。次にココログ、アメーバ、楽天と続く。gooも検索と合わせてなのか、割と使う人は多いようだ。


 そして我が?はてなダイアリーは全体の7%の11位である。まあ、いい所に付けているのではないだろうか。自ら設置のブログの元祖ともいえるMovable Typeが次の12位、事実上そのWebサービスのVoxは1%にも満たない。自分は初めから注目してきたGoogle Bloggerはあまり認知度が高くないのか、Googleにしてはたったの2%である。
 その他にも、プロバイダが提供しているブログ、mixiなどSNSの中でのブログもあるだろう。ブログが知られてから5,6年くらいだろうが、本当に日本人はよくブログを書く人が増えたものだと思う。


 それ以前は、文章を公開するにも自分でWebページを制作するところから始めなければならなかった。Webページそのものをデザインすることから好きな人は日曜大工ならぬ日曜Webデザイナーよろしく、そこまで骨を折っただろうが、熱中しているときはいいのだが、次第にページを更新するのが面倒くさくなって燃え尽きてしまう。趣味程度のページならば、そうなってもやむなしだが、ちょっと仕事に応用しようとするとき、Webのデザインまでやっている余裕はない。本来の毎日簡単に更新できて内容の文章に専念できるようなシステムは作れないものだろうか、と2000年過ぎたあたりで実際、開発をやっている人にアイデアを相談したことがあった。そうこうしていたら、半年くらいしてから「ブログ、Webログ」という言葉が聞かれるようになった。まさに自分もアイデアとして求めていたものに近いものだった。世の中では同じようなことを考えている人がいるものだと思う反面、「やられた」という思いも自分の中にはあった。あの頃は、Webの掲示板をサーバーサイドのJavaで書き換えて、必要部分だけ更新できるような仕掛けができないかと考えていたと思う。今ではPHPやらRubyか何やらで、同じかもっと手軽にそうした目的のものができてしまう。


 話は外れたが、ブログサービスを使っている人には満足度は高いという。これは当然といえば当然で、プロバイダなどの押し付けブログではなく、簡単な登録だけでネット上から自由に自分に性が合うブログを選べるからだろう。使い勝手とかムードが合わないと、長続きはしない。自分も登録してオープンだけはしているブログは多くある。ランキングから思い出してみると、Yahoo!,FC2,アメーバ,楽天,自作MT(非公開),VOX,それにプロバイダのブログである。いや、まだ何も書いていないだけで、登録IDに勝手に付随してきた押し売りブログもあったかもしれない。


 自分の好みでいえば、はてなは別として、それ以前から書いてきたのはBloggerである。余計なものがないシンプルなのが良いと思う。今のバージョンでは直ったと思うが、IEだと日本語のタイトルが表示されないなどの問題があったと思う。それも日本ではいまいち人気がなかった理由の1つだったかもしれない。Googleそのものがブログ自体にあまり力を入れていないと思われるフシもある。


 もはやブログだけというのも、古いサービスのうちになったかもしれない。携帯を含んで動画やらその他、どんどん新しいサービスの要素が加わってくるだろうが、最初のブログサービスの定着がその後のWebサービスの方向性を決めたとも言えるのではないだろうか。