OSシェアとLinux

OSの最近のシェアが公表されている。OSのパッケージの販売数などではなくて、調査対象となる特定の複数サイトにアクセスしてきたユーザのOSの種類を解析して集計したものである。

OSシェア、LinuxとWindows 98が並ぶ(@IT)

Linuxは数字的には、Windows98に匹敵するくらいになっているとのことだが、Windows98とだけ比較してもしかたがないというか、なんとなく滑稽である。すでにサポートの切れているロートルWindows98であるから、比較するならWindows98が最新か1世代古い時期にするべきだろう。時期的には2000年過ぎあたりだろう。


それ以前に、サイトにアクセスしてくるのはクライアントOSということになるのだから、圧倒的にXPや2000が占めるのは当然である。むしろクライアントOSとしてのVistaが半年たってまだ3.46%という数字はどうなのだろうか。MacOS Xはシェア的にそんなものだろう。


問題はLinuxのシェアの読み方だろう。Windowsに比べればクライアントOSとしては、10年以上たっているがたかが知れたものである。だが、サーバーOSとしては圧勝していると言って過言ではない。マシンへのインストールベースで調べれば、また違う数字にもなるだろう。あえて比較するとすれば、サーバーOSになっているWindows2003あたりと比較すべきだろう。


クライアントOSとしては、最近のUbuntu Linuxなどに可能性を感じる。単にWindowsとOSの機能を競うということではない。シンクライアントのプラットフォームとしての可能性である。Web2.0が進めば、クライアントにはデータもアプリケーションも置かなくなる。いかに効率よくセキュアにサーバーと接続できるかだけが問題となる。このとき、Linuxの方がプロトコル文字コードも問題も含めて、Linux/UNIXサーバーとの接続の方がスムーズにいくだろう。