台風9号関東直撃

 珍しく関東を直撃するという今年の台風9号が接近中の現在時点で、ブログを書いている。台風そのものは別に珍しくはないが、記録的猛暑が収まった後のことだけに、何か特別な台風ではないかという思いがあるのではないだろうか。

 通常のコースの台風ならば、沖縄や奄美大島の方面から九州上陸で、やや勢力が衰えながら関東や北陸へと日本列島を横断するのだが、今回は関東地方の南方面から北にほぼ直進し、日本列島を真っ二つに縦断するようなコースである。1949年のキティ台風というのが、似ているらしい。中心気圧956ヘクトパスカル、最大風速35mだったそうで、9号の方は現時点(午前2時)で中心気圧は965ヘクトパスカル、最大風速は35メートル(最大瞬間風速55メートル)だそうだから、ほぼ勢力も同じである。また小田原から上陸するというコースも同じである。

 ただキティ台風の方は、死者135名も出している。終戦の焼け跡からまだ4年だから、関東でもまだまだ治水やら港湾整備は行われていない状態で直撃を受けたのだろうから、被害が大きくなったことが推測される。9号は朝の交通機関などに混乱が生じさせるのは確実だが、余分な被害は大きくならないことを願うのみである。自分は午前中は自宅待機しているから、やや気は楽だ。ただ、自転車並みの速度だというから、暴風雨を撒き散らして何時間くらい居座ることになるのだろうか。


 子供の頃は、台風の中心が通過するとき、一時的に雨や風がおさまり静かになり外に出てみれば、台風の目が観察できるとか聞いていたものだったが、本当かどうだったか記憶が定かではない。何か雲の渦の合間にでっかい片目のように見えるのだろうと想像していた。


 ちなみに「台風の目」でGoogleで画像検索をしてみると、いろいろ出てくるがどれもしっくりこない。衛星写真の雲の渦の中心を台風の目としているものもあるが、そうではなくて、あくまで地上から「目」のように見えるかどうかなのである。そうしたらこんな写真を見つけた。

海岸で「台風の目」の青空出現 (YOMIURI ONLINE)

気象庁のお墨付きの説明がある写真だから間違いはないだろう。この写真が自分が子供の頃イメージしていた台風の目に近いかもしれない。とはいえ、9号がウェルカムなわけではないので、早く過ぎ去って行ってほしい。