Yahoo! Mail誕生から10周年

 Webメール、フリーメールのはしりになるYahoo! Mailが10周年を迎えるという。今となっては、それがどうしたのというところだが、その周辺の変化のことを考えてみれば、確かに大きく事情が変わったといえる。

「Yahoo! Mail」誕生から10周年〜メールの使い方に隔世の感(INTERNET Watch)

 技術的な進歩はもちろんだが、世間のメールに対する認識が一番変わっただろう。10年かもう少し前は、パソコンのCMで中山美穂が「電子メールって切手代いくら?」などとやっていた時代である。フリーのWebメールは、匿名での掲示板書き込みや登録のための捨てメールアドレスに使っていた。あまり信用がおけないが、どうせタダだし、気楽に使うには都合のよいシステムであった。


 そして携帯のメールが普及し出してから、メールの使われ方も一気に変わった。ブロードバンドが普及してからウイルスもスパムも増えた。セキュリティ上、httpからhttpsに変わった。POPメールのままよりも、むしろWebメールの方がセキュリティ上安全ということになった。
 そして何より、10年前はGoogleなど存在していなかった!今や自分の多くのメールアドレスもGmail中心に回っている。もちろんYahoo!Mailも登録はしているが、Yahoo!のサービスの利用などに目的は限られている。


 インターネットのもっとも古いサービスはメールだけだった。インターネット=メールだったが、今はインターネット=Webである。そしてメールも、Webの中で生き残っていくのが、新しい姿だといえるのだろうか。