Microsoft エンカルタ 総合大百科 2008

 ネットでなんでも調べられる時代に、オフラインの百科事典の存在意味はどれだけあるのか、よくわからなくなっているが、わりと昔からあるMicrosoftのマルチメディア百科事典が毎年更新されている。

マイクロソフト、マルチメディア百科事典ソフトの最新版、11月16日に発売(CNET Japan)

マルチメディアと聞くとCD-ROM時代のことである。価値のあるCD-ROMを持っていること自体が価値のあることだった。現在は別にオフラインメディアである必要は全然ないが、メディアの容量が大きくなったことから、百科事典や辞書何十冊分を収録とか競っているみたいで、それを聞いただけでお腹いっぱいという感じである。


 提供側は詰め込めるだけ詰め込むのがサービスとなるが、利用する側は限られた時間で、それこそ一生かかったところでどれだけの情報に触れることができるのかと、気が遠くなるような思いもある。それだけにいかに効率よく百科事典の内容を調べるというより「眺める」ことができるかということのような気がする。ちょっと時間が空いたとき、のんびりと事典を眺めて楽しむというのが、これからは理想のような気もするが、同時にそんな悠長な時代も来ないような気もする。