ググレカスなどが現代用語

 イミダスも知恵蔵も消えてしまって孤軍奮闘の自由国民社の「現代用語の基礎知識2008」に、はてなダイアリーでおなじみのキーワードが掲載されるそうである。ネットというか、2ちゃんねる用語がやたら多いような気がするのだが、これも時代の趨勢か。

「アサヒる」「初音ミク」「ローゼン麻生」、現代用語の基礎知識に(ITmedia)
『現代用語の基礎知識2008』にはてなダイアリーキーワードが掲載されます

 特に「はてな」ばかりでよく使われている用語というわけでもなく、発祥2ちゃんねるで、ブロガーにも2ちゃねらが多いということかもしれない。そうして飛び交うキーワードをリンクして集計しているので、他所のブログなどよりは流行語としての裏づけが得やすいと思われたのかもしれない。今年からというわけでもなく、2年前にも以下のような記事があった。テラワロスなんて、とっくに現代用語にされていたようだ。やはり2ちゃんねる用語である。

「テラワロス」も現代用語――はてなキーワードと流行語の接点

しかしネットユーザ以外に、果たしてどれだけ使われているのだろうか。ネットを日常から使っている人にだからこそ、ググレカスとも言えるわけで、日常会話に出てくるとは思えない。

 麻生氏などは「2ちゃんねる?ときどき書き込んでいますよ」と言って周囲をあ然とさせたりしたが、キーワード選定にはそうした影響も反映されているようだ。


 いずれにしても流行語も世につれで、2ちゃんねる用語がいつまでも続くとは考えにくい。もっとも新しい用語が出てこないと、「現代用語の基礎知識」も毎年出版する意味がなくなってしまうだろう。そういう意味では、移ろいやすいネット用語を積極的に取り入れるようになったのだろうか。「現代用語の基礎知識」の発行がいつまで続くかも、いろいろな意味で、ネットの動向次第ということになりそうである。