RealPlayer 11日本語版

 RealPlayerの日本語版が正式にリリースされた。以前に脆弱性が見つかったことなどから、Real Videoは取り残されるのはないか、というようなことを書いたが、新版では大転換をしてきたようである。

「Real Player 11」日本語版正式リリース(ITmedia)
「RealPlayer 11」日本語β版、11月末リリース Web動画DL機能も

 何といっても、Flash Video(FLV形式ファイル)が再生できるようになった。それどころか、YouTubeなどからFlash Videoを簡単にダウンロードできるようになった。「えっ?そんなことしてもいいの?」と言いたくなるような機能である。もちろんYouTubeとは話はついているのだろうが、これでFLVをダウンロードできるフリーソフトなどを使う必要はなくなった。それから宿敵の?Windows Media Video(WMV形式ファイル)まで再生できる


 しかしPlayerというより、動画再生中心のWebブラウザ化したと言った方がよいだろう。どんな動画形式であれ、ビデオが埋め込まれたページを閲覧するには便利そうである。YouTubeなどを見るとき、初めからRealPlayerでアクセスするとよい。


RealPlayer 11でYouTubeを閲覧


インストール後に、はじめは[Web]タブやアドレスバーが表示されていなくて戸惑った。一度Webページを表示させてから終了させて再起動させると表示されるようになった。


 これはReal Networksの生き残りを賭けた大転換のように思える。さすがにrm形式ビデオに閉じてしまっていては、もはや時代に取り残される。後発のWindows MediaFlash Videoに自ら歩み寄ったところをみると、広く動画中心のコンテンツサービスに転換していくようである。
 日本語版の固有のサービスとしては、ブログサービスを始めるという。これまではブログの中に動画を紹介するタグを埋め込むという流れだったが、Realではまず動画を見て、その感想や情報を書くためにブログを開くようにする発想のようである。動画をネタに書くブロガーをサービスに呼び込もうとする戦略かもしれない。


 いずれにしてもYouTubeを見るブラウザとしては、現在では最適のものになったような気がする。まだまだ動画をめぐってのサービスは、楽しみなものが出現してきそうである。