Googleの検索の市場独占化進む

 Googleが検索を軸にネットを席巻してきたことは論を待たないが、最近は検索よりもGoogle MapsだEarthだ、YouTubeの買収だとか、Web2.0全般に関する話題が先行している。検索については頭打ちかと思いきや、Yahoo!Microsoftなどの競合ライバルを尻目に、まだまだ検索のシェアを伸ばしているようだ。

グーグルの米国検索市場シェア、58.5%に上昇 (CNET Japan)

 ネット全体で検索件数そのものはどこも伸びているようだが、伸び率がGoogleだけは特別であるようだ。検索を足がかりに多くのWebサービスを発展させてきたが、現在はそれらのWebサービスが相乗効果を生み、さらに検索のシェアを高めることになっているのかもしれない。YouTubeGoogleへの参入効果も大きいのだろう。Gmailのアカウント数の伸びも検索件数を伸ばしているだろう。
 果たしてこの伸びが、ライバルを押さえてさらにどこまで伸びるかである。かつてのMicrosoftIEのような寡占が実現するものかどうか。もっともMicrosoftの場合は、あの手この手でライバルを落としてきたのに対して、Googleの検索にユーザが集中してくるにはそれなりに理由がありそうだ。


 日本ではYahoo!が優勢のようだが、ソフトバンクが力を入れているからというのもあるが、日本人は限られたスペースに細かく配置するのが好むので、Yahoo!のページメニューを好むのかもしれない。Googleの検索ページはシンプルであり、米国人には好まれるのかもしれない。自分もシンプルなGoogleのページ方が性には合う気がする。
 また検索結果の優先度の性格もあるだろう。Googleは最新のものが上位に来る傾向があり、Yahoo!は安定したアクセス先が上位に来るように感じる。最新情報がほしいときにはGoogle、確実な検索結果がほしいときはYahoo!のような感じだろうか。現実には、自分は今はYahoo!は特別なことがなければ、純粋に検索だけで使うことはなくなった。辞書とかニュースを見るときのついでなどだろうか。人によっては、むしろオークションとかゲームとかファイナンスかもしれない。Microsoftの検索にいたってはWindowsやOffice関連の情報を得るときのみである。


 いずれにしても、一般の検索件数だけで競う時代ではなく、一時ポータルサイトと言われたように、検索サイトによって内容やテーマの差が大きくなっていくことだろう。