レッドソックス、日本開幕戦に勝利

 最近ではめったに見ることがなくなったゴールデンタイムの野球中継だが、日本でのメジャー開幕戦ということで、思わず日本テレビの中継を見入ってしまった。はなから森元総理の始球式で、やや脱力はしたが。

松坂が先発5回2失点&岡島が勝つ 日本人2投手が開幕勝利に貢献 (Sanspo)

 以前から予告されていたように、日本での開幕戦ということもあるせいか、松坂が2年目で開幕投手となって登板することになっていた。多分に興行的な意味もあったと思う。
 その松坂は立ち上がりがパッとせず、2番打者にホームランを浴びたり、四死球を出したりと早い回でKOされるのではないかという不安もあったが、やはり並みの投手と違うところはランナーを出してピンチを招きながらもなんとか大崩れせずに押さえ込むところである。若いときから、大舞台やピンチの場面を切り抜けてきた精神的なタフさがあると感じられる。一応のノルマの5回を投げ切り、勝ちと投手の権利をもらって降板した。ところが代わった中継ぎ投手が逆転打を打たれ、勝利はなくなる。このままレッドソックスの敗色濃厚かと思われたら、9回表に劇的な同点ホームランが出て盛り上がる。


 そして9回の裏の1点でも与えたらサヨナラ負けの、最も緊張する最高の場面で、岡島の登板となる。東京ドームは最高の盛り上がりとなった。テレビ画面を通しても、レッドソックスファンとドームの巨人ファンの連合軍?が岡島を応援しているように思われて、胸が熱くなった。1球1球はハラハラし通しだった。どうしてもドームだと、巨人時代の不安定さが脳裏によぎるからのようだ。

 ニュースでは松坂中心の報道のようであるが、やはり勝敗のポイントは勝ち投手が転がり込んた、岡島の大歓声のムードの中での9回裏をピシャリと押さえた投球であったろう。チームに信頼されていることを、日本での開幕戦から証明してみせた結果となったようだ。


 日本のプロ野球パリーグが開幕しているが、やはり内容的にはメジャーの方が面白いと言わざるをえないようだ。