ノートPC所有者の3割が複数台所有

 kakaku.comのアンケート調査によると、ノートPCを所有する人の約3割は複数台を所有しているという。それだけノートPCが普及してきてから時間がたってきたからとも言えそうだが、今後の傾向はどうなっていくだろうか。

ノートPC複数台所有が約3割、使用OSはWindows XPがなお主流 (CNET Japan)

 複数台所有しているというのは買い替えのためだろう。携帯電話なら新機種に乗り換えれば、複数の電話番号を持たない限り、旧機種は廃棄せざるをえないがPCは旧機種もよほど古いものでなければ、使い続けられる。現在のWindows XPの機種も使い続けながら、新機種も手に入れたいというところだろう。ところが現在の情勢では、OSの種類が一番頭が痛いところである。電器屋レベルでは新ノートPCにVistaが定番のモデルになっているが、わかっている人ほどそれでいいのかという、買い控えが起きているのだろう。


 まず電器屋モデルのスペックで果たしてVistaのパフォーマンスはどうなのかという心配である。少なくともメモリ1Gモデルでは期待できないだろう。しかしVista登場から1年以上たっている現在、わざわざまたXPモデルを購入したくはないし、実際店頭にも並んでいない。しかしメモリを増設すれば、また予算がかかる。安いデスクトップ機の数倍の値段になるだろう。


 昨年の春の時点で「初めてPCを購入したのがVistaノートだが、いろいろトラブル続きでうまくいかない、やっぱりXPに入れ替えた方がよいのだろうか」などというかなり無茶な相談を受けたこともある。初心者の話だけに、Vistaの何がトラブルの元になっているのか理解できなかったが、ユーザを多くの面で混乱させるであろうことは予想のできることではあった。少なくとも初心者にいきなりノートPCをVistaで快適に使ってくださいというのは、かなり危険なことであろう。


 しかしもはやXPにも戻れない。Vista SP1 をあてる少しはパフォーマンスも改善されるかもしれないが、やっぱりメモリが2Gとか4Gとか増設しないと快適にはならないだろう。するとこれは通常のノートPCのスペックではない。ノートPCのハードは、ますます小型、軽量、極薄が求められているのに、OSだけが重くなってしまっていては、どうしようもない。やはりノートPCはVistaから離れるべきだと思える。VistaはCPUもメモリも内蔵HDDもたっぷりの価格的にも手ごろのマシンに入れるので十分のものだろう。それと同等のものを軽量ノートPCには求めるべきではないだろう。


 ともあれ、4月から、仕事で借り物のVistaノートPCを使うことになるかもしれない(本当に貸してくれればの話だが)。Linux環境とどう組み合わせて使うべきか(デュアルブートか仮想環境か)、実際にモノを手にしてから、試していきたいと思っている。