無線LANの通信距離に日本新記録

 ビル内だけでなく一般家庭内でも手軽になった無線LANだが、高速化だけでなく広域化も可能になってきているようだ。2.4GHzの速度で47.5キロの距離まで到達可能になったという。

無線LANで通信距離47.5キロの日本新記録 日本無線 (ITmedia)

 LANとWANといえばネットの内側と外側とされるが、昔のWANとは専用回線で接続されたコンピュータ間の接続だった。現在はインターネットVPNとかルータ間で結ばれるものが一般的になったが、LANスイッチ同士を結ぶ広域イーサネットというものも発展している。これによりよれば、遠隔地の拠点同士をLANとして接続できる。無法地帯のインターネットを経由するよりは安全になる。使われていない光ファイバー回線を利用することもできる(ダークファイバー)。


 そこで、この無線LANの到達距離によれば、無線LANだけの広域LANを組むことが可能になるのではないか。拠点を到達距離ごとに配置してリレーすれば、いっさい他の回線を利用しなくても遠距離のLANが実現できるというわけである。草の根的には無線LANのバケツリレーみたいなものも可能になるかもしれない。昔のアマチュア無線のノリである。

 確かにネットのない離島とか山岳地帯とか地域でもでも電波だけが到達すれば、LANへの参加が可能になる。いきなりインターネットにしか繋がらないものよりは、発展の可能性がありそうである。