青少年ネット規制法への反対

 ネット大手企業やネットの団体から、政党が検討している「青少年ネット規制法案」に対する反対意見が相次いでいる。著作権関連しかり、児童ポルノ規制法しかりで、何でもネットを規制すれば事足りるような発想の政治家が多いようで、おかしなものを感じる。

MS、ヤフーなど自民に意見書 「ネット規制法案、結論ありきで拙速」(ITmedia)
ヤフー、MSらネット大手が「青少年ネット規制法」に反対 「法規制は一番最後に来るべき」
「青少年ネット規制法に反対します」―MIAUとWIDEプロジェクトなど共同声明

 法案を考えている人達はいったい何を規制したいのだろうか。けしからん物を提供する人間なのか、ネットそのものなのか、青少年自身を取り締まろうというというのだろうか。
 青少年による凶悪な事件、陰湿ないじめの問題などが社会問題化している。だがネットがあったから、こうしたことが起きているとでも考えているのだろうか。まるで責任転嫁の話のようにさえ思える。税金と同じで、取りやすいところからだけ取り立てるようなもので、簡単に規制できるところを規制しようという安易な発想にしか思えない。そして従来は圧倒的多数の与党がたいした議論もなく、法案を可決、成立となる。こんな規制法案に腐心するよりも、今の世の中でやらねばならない難題は沢山あるだろうに、おかしな人達の声ばかりが大きくなるとこういう方向に流れていくのだろうか。


 青少年のためという建前で、どこかの国のような情報統制に繋がりかねない発想である。ネット規制を考えるお偉いさんはネットのことをよく知らないで、社会的な事件がある度に、マスコミによるネットに原因があるかのような報道を鵜呑みにする人達ばかりなのだろう。自分がよくわからないものは信用できないもの、アナーキーなものにしか思えないのだろう。