Adobe Photoshop Expressベータ版
昨年からオンラインPhotoshopがいつ出るのかと注目していたが、3月末にやっとベータ版が公開されている。まだ英語版だけであり、アメリカ以外からのアクセスには多少制限があるようである。
アドビ、「Photoshop Express」のアップデートを公開 (CNET Japan) アドビ、オンライン版「Photoshop Express」のベータを公開 (CNET Japan 3/27) Adobe、無料のオンライン版Photoshopをβ公開 (ITmedia 3/27)
Adobeにとって主力のPhotoshopをオンライン化するのは、かなりの賭けともいえるが、SaaSからPaaS、そしてクラウドコンピューティングに向かっている流れからすれば、ソフトウェアのSaaS化へと動かざるをえないところだろう。しかし、ブログだ、Wikiだ、SNSだといっても、画像や動画へリンクできるとはいうものの、やはり文字中心のサービスなわけであり、そこにWeb上で直接画像が編集できてしまうサービスが登場することは、Webサービス全体の可能性を広げることに繋がるわけだからインパクトは大きい。これで事実上、Webで出来ないことはなくなるのではないかとも思える。
さてそのPhotoshop Expressだが、とりあえずオンライン登録だけはした。手持ちの画像をまだアップロードできていないから、細かい編集機能は試していないが、ソフトウェアを買ってインストールしたり、あるいはインストールされているPCのある場所に出向いて作業することを考えれば、はるかに身近な存在となりそうである。デジカメで撮影したものをすぐにアップロードして、どこからでも手軽に編集できるからである。Adobeのストレージにも1ユーザあたり2GBまで保存することができるし、FlickrやPicasaとも連携できるから、ネットを利用した画像編集の可能性は大きく広がりそうである。
昔はPhotoshopは高嶺の花だった。価格もそうだがそれに見合う職人技がなければ元が取れないような気がした。Linuxが出てきてから「貧者のPhotoshop」というGimpが出てきたので、下手くそでも敷居が低くなった。現在は、Photoshop ElementsとGimp、そしてPhotoshop Expressと使えるものは増えた。デジカメもビデオカメラも使える。あとは使う人のセンスの問題だろうか。ともあれ日本語版も整備されて、より使いやすくなることを期待していよう。