Google Sites が一般公開

 すでに企業向けの Google Apps には公開されていたGoogle Sitesが一般向けにも公開された。Gmailのアカウントを取得してあれば、そのままページ作成ができる。

Webサイト共同編集ツール「Google Sites」が一般公開 (ITmedia)
Google Sites

 言語は英語だけのままのようであるが、日本語のページも作成することには問題はない。コラボレーションということが前提だが、これまでの関連するツールとしてはGoogle Docs、Page Creator、Google Groupsが挙げられる。コンセプトはGroupsが近いだろう。ただ簡単にいえば、これはGoogle版のWikiである。もともとWikiの会社を買収して、Google Apps向けに改良したものだから当然であるが、Wikiをベースのプラットフォームにしておき、その中にGoogleサービスのコンテンツを何でも詰め込めるようにしてあるようだ。Office文書の中にさまざまなオブジェクトを詰め込むように、Wikiの中にネットサービスの作成物を有機的に詰め込むことができるようである。


 ただの静的WikiだとWikipediaのように事典的な活用しかできないが、これはコラボレーションの作業現場のような扱いにすることになるのだろう。全く見ず知らずの人同士が寄ってたかって何かを作り上げることも出てくるかもしれないが、やはりどれだけ組織内部での共同作業に活用できるかがポイントになるだろう。イントラネット内の共同作業ツールで競合するのは、やはりMicrosoftIBMであるようだ。グループウェアで一日の長があるから当然のことである。
 ただこちらはどちらかといれば、お金持ちの組織が対象であって、Google Sitesの方は中小の組織に、コストをかけずにネット上の小回りの利くツールとして重宝される可能性はあるだろう。


 自分もGoogle Groupsは試しに何人かのグループでの連絡、議論などに使ったことはあるが、決して使い勝手のよいものではなかったし、容量が10MBしかとれずに、どうしても文字だけのサービスになってしまう。Google Sitesは何でも詰め込めるようだから、容量も少しは余裕のあるものだろう。より有機的なWikiという見方で、Groupsに代えて使ってみようと考えている。