ぷらっとホーム会長が死去

 名物映画評論家だった水野晴郎さんが亡くなったというニュースがあったと思ったら、ぷらっとホームの本多会長が6.6に亡くなっていたというニュースがあった。まだ64歳だったというから、ずいぶんと早かったものだ。秋葉原の事件の日と前後しているから、事件の影響で公表が遅れたのだろうか。水野氏が「いやあ、映画って本当にいいものですね」なら、本多会長は「いやあ、PCって本当にいいものですね」という言葉が似合いそうである。

ぷらっとホームの本多弘男会長が死去 (ITmedia)

 近年、秋葉原に足が向かなくなったのはラオックス・ザ・コンピュータ館とそのすぐそばにあった、ぷらっとホームに行くことがなくなったことも大きい。今はどちらもなくなり、ぷらっとホームも移転している。ネットを主たる仕事にするようになって、15年くらいたつのだが、本多会長と直接知己があったわけではないが、会長とぷらっとホームに深く関係していた人との交流がそのきっかけであった。


 当時はPC-UNIXの創生期で、まだPCでUNIXが動くということが刺激的な時代であった。ぷらっとホームには、多くのデモ機が展示されていて、しばしば物色に行ったものだった。スタッフも客もマニアックな人ばかりだったと思う。不幸な事件と、会長の死は、なにか秋葉原の1つの時代が終わったことを象徴しているような気がしてならない。ご冥福をお祈りする。