日本男子400mリレーで快挙の銅メダル!

 ソフトボールで悲願の金メダルと思ったら、野球が敗れて水が差された感じで、もうメダルに届く競技はないかもしれないと思っていたら、陸上競技で快挙が生まれた。なんと短距離トラック競技で80年ぶりのメダルだという。1928年アムステルダム五輪女子800mで人見絹枝が銀メダルを獲得して以来なのだという。男子では史上初だという。「ついに壁が破られました」という実況通り、銅メダルとはいえ、日本陸上の歴史に大きな足跡を残したことになる。

日本快挙!男子400リレーで銅 (nikkansports.com)
強豪国敗退で日本メダル大チャンス (nikkansports.com)

 日本が五輪のトラック競技で全く通用しないことは、自分が子供の頃からの常識だった。陸上ではトラックではないマラソンだけが唯一期待できるものだったが、最近は男子では全く期待できない競技となっている。フィールドでは唯一期待されていたハンマー投げでは室伏が5位入賞しただけである。もう、今回の五輪は男女含めてメダルはないものと思われていた。


 個人ごとの100mの走りだけでは勝負にならないが、強豪国のアメリカやイギリスがバトンの失敗で失格したとはいえ、今回ほどバトンの技術がクローズアップされたこともなかったようだ。通常はバトンはオーバーハンドから受け渡すが、日本チームは難しいとされるアンダーハンドからの受け渡しを行うという。その分バトンのタイミングによる時間のロスを少なくすることができるのだという。ほとんど一瞬のことなので、あまりその違いは画面からはうかがい知ることはできなかった。しかし結果を見ると、単独で100mを走った場合よりも、トップとの差がむしろ小さいように見えた。個人の走りとしても若干のアドバンテージを持って競うほど、潜在的な力を発揮できるようである。アンカー朝原の最後の走りは、多くの歴史の蓄積も後押ししているような鬼気迫るものだった。


 仮に野球で同じ銅メダルを獲得したとしても、価値としては400mリレーとは比べ物にならないだろう。また、あまり期待はしていないが、残る男子マラソンで最後に番狂わせを起こしてくれることを願いたいものである。