PCメーカーにも景気後退の波

 PCそのものが薄利多売になって久しいが、さらに米国発の金融危機による景気後退はPC販売にも大きく影響してきているようだ。個人ユーザの買い控え、企業ユーザのリプレースなども見送る状況となっているのだろう。これは唯一好調と思われるミニノートPC市場にも影響し、国内でもさらなる値下げがなされるようである。

PCメーカーにも景気後退の波、値下げで利益は縮小 (ITmedia)
デル「Inspiron Mini 9」最大1万5千円値下げ... (ITmedia)
デル、5万円切るミニノート Ubuntu搭載で (ITmedia 9/8)

 9月に参入したDellのミニノートPCが早くも大幅な値下げで、国内初のUbuntu搭載機がなんと3万4980円にもなる。かつてノートPCを30万円台で買った経験のある身としてはウソみたいな話である。技術の進歩ばかりでない市場の進歩というべきか後退というべきか。デスクトップもそうだったが、ここまで下がってくると、閉店セールか何かと思って逆に心配になってくる。


 DellのミニノートPCは国内で初めてUbuntu搭載機を出した点で価値がある。スペック的には512MBメモリ、4GB SSDとやや苦しいが自分の元々XP搭載の384MBのVAIOノートでもUbuntuがそれなりに動いているから大丈夫だろう。よりネットに依存した使い方をすればよいだけである。それだけにこれを買うのはやはり上級者だといえるのだろう。


 また今は円高なので日本語キーボードにこだわらなければドル建てで輸入マシンを買えれば、もっと安く買えるのかもしれない。最近はEee PCも家電量販店に展示されるようになり、ミニノートPCが一番欲しいのだが、金欠症というか優先順位の関係で(師走はまた何かと物入り)後回しになっているが、こう価格が下がってくるとむしろまた買い控えてしまう。新年度からのプレゼン用などのユースを考えて、年度末ごろにでも買いたいと思っているが、その頃には市場動向や経済事情はどうなっているだろうか。