ビレッジセンターが解散

 MS-DOS時代のVzエディタやWindowsになってからのWZエディタで知られるビレッジセンターが解散するという。すっかり忘れていただけに、これも時代の流れということなのだろう。

ビレッジセンターが解散 「WZ EDITOR」は新会社で存続 (ITmedia)

 DOS時代からPCをやっているすでに中年世代以上ならば、エディタといえばUNIX系(ViとEmacs)はともかくVzが代表格だった。ワープロ一太郎表計算Lotus1-2-3の時代である。ビレッジセンターはDOS/V初期の頃のベンチャー的だったイメージがある。神田のショップでは1.3GBの「大容量」のハードディスクを買った記憶もある。店員に「それだけあれば十分だよ」と言われたが、個人の利用で1GBを超えることで何か新しい世界が拓けるような気がしたものだ。今ではUSBメモリの容量としても、メモリの容量としても足りないくらいだから不思議なものだ。

 DOSやコマンドにこだわりすぎたわけでもないだろうが、VzのWindows版は出ずにWZエディタがWindows対応版として出たが、それはもうVzとは異なるものとしてのイメージがあった。WZはタイミング的に遅かったせいか、必ずしもVzユーザが移行したわけでもなかったようで、Windowsシェアウェアのエディタとしては秀丸エディタの方が名を馳せていくことになる。出版物もWindows95以降はほとんど見ることがなくなり、この時点でDOS/Vの終わりとともにビレッジセンターの存在も忘れていくことになる。Windowsに乗り遅れたのは、一太郎やLotus1-2-3も同様だった。