mixiが招待制廃止

 直接的には個人的にはあまり関心がなくなってしまったmixiだが、当初からの招待制を廃止して自由登録制に移行するという。すでに登録者が1500万人もいるので、今さら招待でもないということか、MyspaceFacebookなどの日本上陸組が自由登録制であることへの対抗措置とも取れる。mixiというよりSNSという形態が、今後どのように変化してくるかが興味深い。

mixiが招待制廃止、15歳以上から参加可能に(CNET Japan)
mixiが招待制廃止へ 来春から登録制、年齢制限も緩和(ITmedia)

 mixiの初期の頃は、招待状が来るかどうかで登録できるかどうかというプレミア的な価値があったといえるだろう。ネット社会のコミュニケーションが売りだけに、招待状が来るかこないかはまるで友人がいるかどうかと似たような感覚か、あるいはオヤジ連中からすれば義理チョコがもらえるかどうかみたいなものだった。自分はある人に「ネットの調査をしてみたいから招待状を送ってくださいよ」などと言って手に入れた方なのだが、初めからコミュニケーションに参加する意識がなく(時間もない)、少し日記を書いたくらいでほとんど活動していない。むしろSNSのシステムを内部ネットに活用できないかという方向に関心が移った。mixi互換と言われるOpenPNEをインストールしたりしたことがそれである。


 本当にソーシャルというか一般社会対象となると、人間が増えてくれば問題も多くなってくることも当然である。「mixi村八分」という言葉や、Winnyと絡めて個人情報を暴露、公開されてしまうような事件もあった。数年前までは人がPCをやっているのを覗いてみるとmixiをやっているのを見かけたものだが、最近はあまり見かけなくなった。一度登録すればすぐに退会するというわけではないから、登録者数は増加の一途だろうが、実アクセス数の推移は最近はどうなっているのだろうか。おそらく続けている人は続けているだろうが、自分のようにそれっきりという人も結構多いように思える。社会問題化されてからは、利用する人としない人が明確に分かれたのかもしれない。


 SNSのしくみは内部ネットにこそ有効になるというのが持論ではある。メールに代わるものとしての中心になる可能性もある。mixiのような一般社会でのSNSはどのように進展していくか、あまり予測がつかない。おそらくSecond Lifeも似たような状況なのではないかと思う。国内発のSNSとしては、中高年以上はあまりアプローチできていないというが、一方で中高生以下にも範囲を広げることで新たな問題も出てきそうな気はする。携帯のように、ネットの問題というより人の問題の方が大きくなりそうではある。