2008年IT業界の10大ニュース

 ありきたりの年末の恒例の10大ニュースというやつだが、ITの世界でも取り上げてみると何になるかということで、ランキングに沿って自分なりのコメントをしたいと思う。いくつかは省略する。

2008年IT業界の10大ニュース (ITmedia)

買収が成功していても、検索広告でGoogleには対抗できません。もうMicrosoftが札束で相手の横面をひっぱたくやり方が通用する時代ではなくなったことを象徴していた。むしろ買収が失敗した後に起こった金融危機との兼ね合いを考えてしまう。もし買収に成功していたら、米国経済浮揚の刺激策にもなって金融危機も起きなかったかもしれない?

どうでもよい話題だが、スティーブ・バルマービル・ゲイツと違って技術畑出身でないから、いくらMicrosoft製品を持ち上げても当てにならないイメージしかない。ゲイツの方が宣伝はしつつも限界もわかっていたように思える。もっともわかっていながら調子のよいことを言う方が罪深いか。

  • GoogleがApp Engineを導入

Googleだけの話題なら、これが1位でよいと思える。クラウドAmazonがダントツのトップを走っているようだが、もとからクラウドのようなことをやって検索でネットの世界を制したGoogleクラウドとして一般公開した第1弾。ただまだPythonしか使えないので、いかにGooglePython使いが多いからとはいえ「さあ君らも開発できるものならやってみな」と言われているような状態の気がする。来年にはもう少し敷居を低くしてくると思われるが、今度はAmazonのように有料化されるかもしれない。

  • Yahoo!がYahoo Open Strategyを発表

これはよく知らない。OpenIDのこととは関係がないのだろうか。Yahoo!もいろいろ新しい発表はしているのだが、どうもイメージがWeb1.0、買収されそこない、赤字、レイオフいい話題がないと思える。

2つ飛ばしてこれだろう。ChromeとNative Clientの発表によって、Googleがクライアントのすべてのレイヤーを揃えたことを感じさせる。これはとりもなおさず、ネットが進展するにつれてMicrosoftを旧式の技術として追い落とすことになるだろう。Microsoftはどこに反撃の糸口を見出せるか。

iPhoneに対抗すべくGPhoneがついに出てきたかというところだろうか。国内ではiPhoneがというよりスマートフォンがやっと意識されてきたというところだろうが、ガラパゴス状態からはまだまだ脱却できそうにもない。


なんだか、たいした10大ニュースではない感じがする。もっといろいろなことが起きたはずだが、自分のブログを探ってみた方が早そうである。そうそう、たとえばダウンロード違法化とか小中学生には携帯禁止とかは、ITの話題ではなくて社会問題になるのか。