Windows 7 は Vista II か

 Appleネガティブキャンペーンのフレーズだという。ネガティブな意味を持たせるには、Vistaが誰にも明らかなくらい、不評の烙印が押されているという前提がある。アメリカ国内でもすでにユーザの間ではそういうことになっているだろうか。

Apple は Windows 7を「Vista II」と呼ぶ?(japan.internet.com)

 Windows 7カーネルVistaと同じというニュースを見た時点で、おそらくVistaのバージョンアップに過ぎないだろうということは予想していたことである。昔であれば、WindowsがダメならMacへ転向か、などということも考えただろうが、すでにそういう時代ではない。個人的趣味ならなんのOSを入れようが勝手だが、仕事で使うとなるとそうもいかない。


 現状で悩まされているのは、XPとVista、Office2003以下とOffice 2007の混在あるいはその間のやりとりに注意しなければならないことである。なぜ同じWindowsなのに、ユーザがお金をかけてわざわざ悩まされなければならないのか。Vistaの不評は当然Microsoft内部にも伝わり、すでにVistaを忘れたかのように、まだ姿の無いWindows 7の宣伝に力を入れているかのようである。


 そこにこのAppleネガティブキャンペーンである。昔のように、ではWindowsをやめてMacにするという時代ではないし、そのキャンペーンもMac OSの宣伝よりも、Windowsを批判するだけが目的のようでもあるらしい。Appleの目的は何なのだろうか。Vistaの失敗でわずかながらOSのシェアが伸びたとはいうものの、10%に届くかどうかというところで、このシェアはそれほど変わることはないだろう。


 むしろWindowsは、自身の問題と、ネットに関連してGoogleからの追い落としでWindowsそのものの重要性がなくなるということがある。どうせWebで何でもできるようになれば、OSに依存する部分はPCの起動とブラウザの起動と入出力くらいなものだ。OSはなんでもよくなる。ネットブックに関連して、そのときWindowsを放棄する可能性もある。そしてLinuxにするか、他の選択肢として、やや高くはなるが、Macノートにするということもありうるかもしれない。AppleとしてはiPhoneとのからみもあって、そのあたりの市場に手を打っているのかもしれない。市場はもはやデスクトップのOSを何にするかという時代ではない