ミニノートPCの気になる点

 ミニノートPCを購入したいとは思っているが、あまり使っている時間がないことやWindows XPのこと、いろいろまだモデルチェンジしているところなので、やや様子見しているところでもある。もっとも安くなったとはいえ、先立つものが最大の問題ではある。それでもこうしたアンケートの結果は購入のモチベーションを高める刺激になることはある。

ミニノート「メーカー気にしない」64% (ITmedia)

 メーカーを気にしないのは、すでにPCがDOS/V以降には当然のことになったが、純粋な台湾メーカー製と実は台湾や東南アジアなどで作られたパーツであっても、ブランドメーカー名が冠しているかどうかであろう。国産か、海外メーカー製かは日本語対応という点での心理的な問題もある。国産でも大手メーカーかショップブランドかもやはり気になるところではある。ただし価格が安いだけに、その敷居は低くなっているのだろう。


 自分にとってはLinuxでも使える「普通の」PCであってほしいというのが一番である。メーカーによって変にクセがあったり特殊なことを施してあるのは避けたい。Windowsに特化していることを意識しているのもハード、ソフトともに避けたい。最近のPCでは少ないとは思うが、ミニノートPCではどうだろうか。やはりショップで実際に見て確認するのが一番よいのだろう。


 さてミニノートPCは安いとはいえ、購入者はどういう使い方を意識しているのか、アンケート結果から窺い知ることができる。現状では所有者は10%ほどで、12月時点で購入検討は16%ほどだという。検討している人のほとんどが購入したならば4人に1人はミニノートPC所有者となる可能性がある。セカンドマシンとして普及が一段と進んでいることをわかる。年代的には40代、30代、20代の順だという。お金を持っている順ともいえるが、やはりビジネス用途を意識しているのが大きいのだろう。次第に趣味や家庭利用、学習用にと広がっていきそうである。


 価格や軽量性以外の評価として、「処理速度」「CD・DVDドライブなし」「HDD容量」「バッテリー」「キーボード」「ディスプレイ」の問題が取り上げられている。当たり前のことだが、ミニノートPCはネットに接続して使ってなんぼのものであろうし、どうしてもローカルで大容量のストレージが欲しければUSB接続でコンパクトHDDなどを使えばいいだけの話である。Cドライブにできるだけ多くのアプリケーションソフトをインストールして使うのには向いていないだろう。バッテリーはSSDタイプだとHDDタイプよりかなり長くできるのだろうか。従来ノートPCよりも実際に持ち歩きする機会が多くなりそうなだけに、大きな改善ポイントだろう。ディスプレイが小さいのは宿命だから仕方がない。屋内では外部モニターに接続して使うかどうかくらいである。


 最大の問題はキーボードである。ディスプレイと同じく小さいのは宿命ではあるが、やはりキータッチが最も気になる。これは従来のノートPCでも同様であるし、デスクトップPCでも納得できるキーボードを選んだ方がよいものだった。キーボードが小さいからこそ、少しでも使いやすさ、快適さが追求されたものがよい。これが実際に触ってみなければ実感できないところだろう。何しろデスクトップPCと違って取り替えるわけにはいかない。あくまでセカンドマシンであって、主力クライアントにできない理由がここにある。これも屋内では外部キーボードを接続して使う可能性はある。


 そうなるとデスクトップPC的な使い方をするには、ミニノートPCにデジタルテレビを接続して外部モニターとして使い、HDDやDVDをUSB接続して、無線キーボード/マウスを使い、テレビ画面を見ながら操作する、なんていうスタイルも可能かもしれない。まあ解像度が違いすぎるかもしれないが。


 また携帯やスマートフォンと比較している見方があったのも興味深い。スマートフォンもミニノートPCのどちらもネットサービス用の端末だと考えれば、まだ圧倒的にミニノートPCの方が便利だと見ることができるようである。心配といえば、デスクトップPCはともあれ、価格差から従来のノートPCが売れなくなってくるのではないかという気がしている。そうなるとミニノートPCが普通のノートPCになり、従来のものが「デスクトップ型・大型ノートPC」などとなったりするかもしれない。